pooh3's memo

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スマホアプリ開発エンジニアの嗜みとして「日本ではiPhoneがなぜ売れているか」を言えなければいけない

日本人はなぜこんなにiPhoneが好きなのか ユーザーのITリテラシーが低いから? (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース


これにつられて書いてしまった。本日3つ目の記事です。



ここで書くのは外国はなんでAndroidが売れているのに、日本ではiPhoneが人気なの?
ということではなく、純粋に日本だけでみたiPhoneAndroidに決定的な差がある理由です。


まぁそんな複雑なことはないです。




iPhone>Android
だからです。


たとえば単純にアプリの質において
殆どの場合がiPhoneが上を行っている場合が多いです。


Androidアプリ開発エンジニアならもっとわかっているはずです。
より良いユーザ体験を得るにはAndroidよりもiOSが今のところ良いという事。


まず、多くの開発者がAndroidにある多くの画面サイズの問題に頭を抱えます。
そして端末が違う事による動作の違いが生むトラブルもあります。
僕自身が出しているアプリもバージョンが違ったり、ある特定の端末で出るエラーに悩まされています。
いっそサポート端末から外そうかとさえ思います。
一年前では4.5以上あった評価もバージョンと端末の問題で3点台後半まで下がってしまいました。
そう、サポートしきれないという問題が発生しやすく、それ故iPhoneよりユーザ体験が劣るケースが増えるという因果関係があります。


ただしAndroidが便利な点もあります。それは暗黙的インテントを利用した複数アプリへの連携、ホームウィジェットを利用した簡易機能部品の外部化などが挙げられます。これらは非常に便利ですし、これがAndroidが決定的に良いと評する人たちの論拠になりやすい点だと考えます。


しかし人はあまり合理的ではない、できることが多いからと言って
それが多くの人にとって重要であるということではないからです。


こんなのを参考にしてみるといいと思います。TED RANDOM「シーナ・アイエンガー:選択をしやすくするには」#ted_random


更にいうと、Androidの目玉である機能が本当にiPhoneにとってキラー的な機能ではないというポイントも注目すべきではないかと思います。つまり他国ではiPhoneを貶めるのに充分に安い端末が出回っていますが、国内ではそうではありません。国内のほとんどの人が見るポイントはなんといっても、有意義な体験が想像できるかということにあると思います。ウィジェットインテントでは具体的でわかりやすい説明ができません。もっと本当にこれが良いというポイントが無い、そこがOSとしての欠点であるように思います。


さらに追い打ちをかけますが
なぜAndroidiPhoneを日本では上回ることが不可能なまでに差が開いてしまっているのかというと、それは完全に端末が垂直統合型かそうではないかという点に集約されてしまいます。
GoogleAndroidのフラグシップモデルとして出すNexusシリーズにはそれに近い傾向が見られます。
実際Nexus5は好評です。Android4.4のシェアが短期間で急上昇しているという報告もあります。単に安いって点もあるんですがね。


しかし、いまの最悪な状態を創りだしてしまったのは日本企業の垂直統合型とは程遠い貧弱デバイス構成にカスタマイズしまくって出していた2.x〜4.0.x系のAndroid端末が問題であったと言わざるを得ないと思います。
つまり今iPhoneが最高潮な理由は新しもの好きで飛びついた一般ユーザが某国産Android端末でひどい目(突然再起動、文鎮化、メーカーの高い修理代、さらにいうとショップでの抱合せ商法)に遭わされ、その反動で対局にあるiPhoneに飛びついたり、Androidの国産機が人をイライラさせるものだと言うことを予め知ったことでスマホを選ぶ選択肢としてiPhoneしかなかったという点が挙げられます。

この様に、消費者の消費傾向が鈍化する一方で、国産メーカーが起死回生だったり、命運をかけたがゆえに、そんなにデバイスとして力があるわけでもない機種にたくさん機能を詰め込んで動作を重くさせたり、断片化などの問題を無視して他製品と差を生み出すことに主点をおいたために、不具合の出るアプリが初期から蔓延するなど、プラットフォームの出だしとしては最低でした。




こうやって様々な要因が重なる事で、iPhoneは浮上しAndroidは沈下していったとかんがえるべきだと思います。まぁ昨年のdocomoのiPhone導入も大きく貢献はしましたがね。





なんかこうやって書いてるとですね。Android主体で仕事やってる今はどこが悪くて、どういうポイントを抑えたら、そういう断片化の問題を回避したりできるのかって見えてくるけど。
それ以前にプラットフォームとしてどうなのよ??
って感じになってきますね。
今年はiOSでも簡単なアプリだそうかなっと。


追記
あ、忘れていた事があります。
スマホユーザは増えているのにAndroidユーザ人口増加がにぶっているポイントに話を持っていくの忘れていました。
スマホユーザの分母はすごく上昇していると言っていいいと思います、なのにAndroidユーザが増えていない。理由は、黎明期からの悪循環を繰り返したAndroidとその対局に何度か問題は出ましたがすぐに解決され順調にアプリ数やSiriといった新機能の目玉や、ジョブズからの世代交代でデザインを一新し目先を変えた事で、ユーザにはよりよいものがiPhoneであると認識され、追い打ちをかけてdocomo 3トップ戦略失敗に対する反動の方向転換によるiPhone導入によって、国内での消費者の中でスマートフォン選びの決着がついてしまったのだと思います。
まぁあとは国産機が高すぎなんだよね。8万ってなに?8万って…。
いつまで同額で搾り取れるとおもってんの?
市場見てますか?夢ばっかり見てるんじゃありませんか?