pooh3's memo

Android周りを中心に。軽めに、いい加減さ50%程度で

UI/UXやデザイン思考について

空気感から?UI/UXは最近語られなくなってきたようですけど、一応「もの」より「関係性」。
UXが大切なのは変わらないですからね。

UI/UXについて思うこと

  • UI/UXを語る人間は胡散臭い

大切な考えだと思う反面、そこに現れるUI/UXデザイナーという人種ははっきり言って
自分を大きく語るだけの中身の無い人間なのでは?と構えた気持ちになります。
理由としては、まだ長期に渡ってその言葉がWebやスマホアプリの業界で語られてきたならわかりますが、ポット出でバズっているだけの言葉をさも知ったげに、それ専門の学位がない方に語られても身構えるだけですし。その上内容が薄っぺらいのですから、やはり信用できないという感情の方が先に出てきてしまうわけです。

  • UI/UXは決まったものではない

胡散臭く感じる理由の一つに、人間の感覚的な問題を、あたかも正解があるといった形で攻め立ててくる語調の文章が非常に鼻につきます。僕はUI/UXの様な考え方は「予測」「実践」「改善」といったサイクルでしか整理していけないと思っています。つまりこれが正解と語るには世の中にあるものは不確実であるし、より多様なプロダクトがイノベーションにつながると信じられている(少なくとも僕の中では)現代では、より実践に則したものであるべきだと考えます。まず、そういった改善サイクルが必要になるにもかかわらず、あたかもユーザ体験に則したデザインができるという体(てい)で自身満々に語る自称UI/UXデザイナーという人間には、多くの疑問と違和感、不快感を覚えるわけです。

  • UI/UXという言葉の重要性について

UI/UXが重要なのは紛れも無い事実なのです。しかしそんなに重たい言葉ではないと思います。
プロダクトを考える上で最も重要なのは何でしょうか?それは利益ではなく利用者に「使われる」ということです。使われなければ意味がありませんよね。使われるということは使われる環境にあること、つかわれる目的があり、その目的を達成しうるということ、そしてそれが便利であるということ。
しかしUI/UXがその部分で当てはまるのは、とても曖昧です。とどこに当てはまるのかが考えてみないとすぐには出てきません。僕が真剣に考えるに、UI/UXという考えはフレーバー的な意味合いが強いと思っています。味付けです。本当に多くの人がこのプロダクトしか使えない、使うしか無い状況、そしてそれが日常的に不可欠であれば、そもそもそんなに使い勝手について考える必要はありません。
他者がそれよりも良いものが提供できない時点で、必ず多くの人に使われ続けるわけですから、どんなに複雑で学習する必要があり、面倒なUI(例えばqwertyキーボードのような)だったとしても、それは使われ続けるのです。
まず、モノが使われるという時点ではそこまでUI/UXが必要になるとは言い切れないのです。
しかしこうも言えます。競合し得る製品においてはUI/UXにより多くの利用者を競合よりも獲得しうる。これは背理法とは違いますが、的を射ています。同じ目的を達成するプロダクトにおいて利用者に都合が良ければ良いほど、利用者は競合のなかで優れていると判断し、それを使い続けます。
競合のあるプロダクトにおいて他者とそんなに差異がないのであれば、ユーザに愛着を持たれたものこそが使われるという考え方においてのみUI/UXによる学びが最大限に活かされると私は考えています。
そしてそれは至る所で必要とされていますし。これからも製品が競合より使われるには重要であるのです。
ただ、気をつけなくてはいけないのはUI/UXはUI(画面デザイン)においてのみフォーカスされたユーザ体験であり、プロダクトの真の価値を決めることは絶対にありえません。かっこいいデザインを取り入れるのがUI/UXデザイナーという形が出来上がっているのかもしれませんが、それはこの議論の場とかけ離れた場所で勘違い合戦を繰り返しているだけなのだと知らせるべきなのでは?とも思います。

  • デザイナーの真の価値

UXは学びとして提供されるものです。そしてそれをUIにも結びつけるというのはデザイナーがデザインの学びのための実践とその仕組みを提供できない時点で、UI/UXデザイナーにはなりえないと思っています。しかし多くのポイントでデザイナーが示すUIのデザインはそのプロダクトの印象を強くし、ユーザにしっくり来るものに仕立て上げる事ができる。つまりそのプロダクトの根幹になるものの一つです。その点においてデザイナーは重宝されるべきであって、それが提供できないデザインをする人はまた違うデザイナーとして語られるべきであると思います。


デザイン思考について思うこと

これまた最近良く見かけるようになりました。この言葉はデザイナーとは全く違う領域の言葉にも取れますし、しかしビジュアル的なデザインができなければできない点ではデザイナーとは不可分の領域のようにも思います。
デザインという言葉は非常に曖昧で多くの事象をまたいでいると思います。
私の知っている範囲では、それは街の新興戦略、会社、プロダクトの成長戦略として存在していたり、単純なUIをデザインしたり、建築をデザインしたり、まぁ様々です。

デザイン思考とはそれを使う人の思考に、意図を持って印象をつけ、体験をデザインする事だと思っています。

しかし、やらなくてはいけ無いことはデザインする場で違います。Web会社のデザイナーがいきなり、都市デザインに関わる事は非常に困難です。僕はデザイン思考という言葉を考える上で重要なのは、それが必要とされる場において、目的と課題を定義し1つずつ解決していけるマインドであることだと思っています。

もしデザイン思考ですべてを積み上げていこうと思うのであれば、それは実行者に対しての信頼が必要になる。はたは実行者自身が最終決定者かもしくはそれに準ずる位置にいなくては、その有効性を示すことは難しい事だと捉えています。

まとめ

本当はUI/UXとデザイン思考は全く別物なのですが。UI/UXやデザイン思考といった言葉に振り回される顧客がいるかもしれないと考えると、ちゃんと並列に明記しておかなくてはと思って書きました。
良い文章ではないですが、甘い言葉で料金上げてくるコンサルやデザイン会社に対する身構える気持ちを何方かに提供できるのなら幸いです。