原動力。無力感とその葛藤について。
ここでお話ししたいことは、人々が人生に葛藤するときに感じるであろう悩みの一つ無力感と
無力感を克服しようとする取り組みについて。そして克服の障害となっているもの、そして考えて欲しいことをここで書く。
これは10年前の自分への手紙でもある。
無力感について
無力感にはおそらくいくつかのベクトルがある。例えば9.11は誰かに止められたか?や、世界が戦争しないように自分が何をできるのか?
など、自分には直接は無縁なのに、途方もない問題提起をしては、自分には無理だろうと多くの賢明な人が行う、そういう結論の見えたことに敢えてぶち当たる自問自答から得られるものとその類の疑問は無意味という教訓だ。
次に、あなたの身の回りにいる目の上のたんこぶだったり、憧れの存在だったり、自分がおおよそその人の生活を想像しても想像しきれない、つまり分かり合えそうにない存在について考える時だ。
問題は後者だ。
学習性無力感を起こす親切という暴力
学習性無力感という言葉をご存知だろうか。
学習性無力感-Wikipediaによれば
学習性無力感とは
"長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象"
とある。
多くの人はコレが起きると僕は思っている。
つまり、臭いものには蓋をする。ストレスを受けないためにストレスの原因を無視しようとする。
ただし、この無力感は他人に感染する。強要する。
僕自身、高校から進路を迷っているときに、とある大人にこう言われた。
「自分のなりたい職業に就けるものは、ごく一部だけだ。」
こんな風に、自分の過去受けた仕打ちを、誰かにも強要する。そういう人は必ずいる。
つまり僕がここまでの考察で言いたいのは。
自分が無力であることを叩き込まれる環境に僕らはいる。
そこで起きている現象は、社会が従順な下僕になるような犠牲を欲しがっているという謎の現象だ。
社会構造自体が、人と人が足を引っ張り合う仕組みを生み出していると言っても過言ではない気がすると僕は思う。
「よしておけ、そんなこと考えたって良いことない。」
ここで重要なのは、この世界、あなたが感じる閉塞した世界は、賢いふりして上のようなセリフを吐く、なんでもない大人が作り上げたものだと言うこと。
本当に必要な物
理不尽な兄や先輩の嫌がらせや、上で僕に従順さを求めた大人だったり、無駄にプロのスポーツ選手や宇宙飛行士を夢のある職業だと押し付けるメディアだったり、そもそもお金がないとどうしようもない社会構造だったり、それら無駄な何かが、教えてくれるもの。
それは、実は、あんな大人になってはいけないよと言うことで
大人の言う、素直になりなさいって、素直になることで無駄な悩みが減るといったような
間違った価値観で、自分の中にあるそれに対する違和感や反発の葛藤をねじ伏せ、歪な自分を作り上げることではない。
自分にできるものを探す
結局、僕らが考えるべきは何なのか?
それは自分をちゃんと知ることだ。
何が好き?どういう事を考えると楽しくなる?これさえあれば、お金なんて生活できる程度でいいと思える物は?(実際はそれで稼いだっていい)
あなたの幸福は?その幸福を得るには?その幸福を維持するには?
どうありたい?憧れた自分になれてる?
そしてここから、いやそれでも、その考えは結局行き止まりに行き着くんだという人は
ズバリ視野が狭い。
あなたの成功体験を紡げ。小さな時から自分が特別上手くいったと感じたその瞬間を思い出せ。
粘り強く繰り返し繰り返しして、上手くいったことか?
とっさの機転で、問題を解決したことか?
なんかあるだろ。何もないってことはない。思い出せないのは思い出そうとしていないだけだ。
それチャンスだ
人生にはあるチャンスが何度か訪れる。
自分を変えるチャンスだ。
歪んだ自分を正すチャンスだ。
それは歪な自分の悲鳴に応えるチャンスだ。
もしつまづいた時、どうすればいいか分からないときは
自分の過去の成功体験を思い出せ。
そうすれば、いろいろ解決できる。
あなたの中でもやもやっとしたり、暗く重くしているその何かを。
それはきっかけだ。チャンスだ。
そして、焦るな。少しづつできればいい。
今日はこれだけ。少しだけ。
自分を変化させるには、どうやるか?
沢山やろうとして、三日で止める方が勿体無いんだ、続けるために、ほんの少しを進めればいい。
それがいい動き、勝手に自分の原動力に成るにはエネルギーがいるんだ。
だから焦らなくていい。慎重に、あの焦りの失敗を繰り返さないように、多くを求めないで。
重ければ重いほど動き始めたら止まらない。
弾み車というのはそういうもの。あなたの心には重い今のここを安心にさせようとする抵抗が必ず働く。
でも、自分にちょっとづつ教えてあげればいい。
あなたはあなたの教官だ
優しくて、厳しくて、自分をわかってくれる教官。その教官はきっとあなたがくじけても大丈夫だよって言ってくれる。
逃げても大丈夫だよって言ってくれる。でも自分に歪なままな状態は絶対に許さない。
あなただけの教官。
その声に耳を傾ければ、きっとあなたは
少しの幸せを大切にできる人として、誰かに優しくなれる
自分の幸福を実現できる人間になれるはず。
最後に
いやぁなんか胡散臭い自己啓発みたいな内容になっちゃってスンマセン。
現代の人間は十数世紀前の人間よりIQが低くなってるって話らしいです。
あと、日本人は老化するにつれIQが下がるらしいんですけど、アメリカだとその逆でIQが上がる人が多いんだそう。
だから我々は、まだまだこれからも成長できるんです。
自分の範囲はこんだけ、って留まるのは楽なんですけど
それって結局回り回って自分を苦しめてるって知ってました?
そういうのって理解しづらい話ですけど、そういう安心をリスクから得ようとしない人たちが多くなっていて
日本は今一番やばい時期になってるんじゃないかなって思います。
もっと人間として個人が持つべき尊厳や威厳について
我々は考えていく必要があるんじゃないかなって思います。
あなたが明日死ぬとして、あなただったらどうあれば死ぬ瞬間に心安らかでいられるのか。
自分に誇りを持っていられるのかを考えてみたら
きっともっといい人生を送れる人が増えるんだと思います。
そう、もっとシンプルに。
とりあえず以上です。